先日ご紹介いたしました「自分取扱説明書」には、実は続きがあります。
それは、「自分の良い性質を集める」と言うものです。
これは、困ったに対して対策をつけてあげて、次にまた何か困ったことがあったときに「自分ではなく対策に責任を求める」ことを目的とした「自分取扱説明書」の裏面になります。
自分のいい面も困った面も、実は繋がっていて、どちら側から自分が見ているかの違いだったりするわけです。
ということでこの記事では自分取扱説明書の裏面として「自分を好きになる」ための取扱説明書の作り方、使い方をご紹介したいと思います。
自分の良い性質を集める
と言ってもやることは至極簡単です。
今回もメモ帳とペン、あるいはパソコンを用意していただきます。
そして、ひたすら自分のいいところや、こういうことが好き、こうされると喜ぶ、こういうのが心地よい、というものを列挙してください。
人によってはなかなか難しいかもしれません。
そういう方は自分が得意なこととかでもオッケーです。
とにかく自分を取り扱うのに、いい気持ちになれるマニュアルを作るんだという思いでやってみましょう。
例:
- 新しいことにすぐに馴染もうとできる
- 人に気がよく使える
- 機械に強い
- 人に優しい、親切
- 同時に複数のことに困れない
- 足るを知っている
- 一人でいても寂しくない
- 一人でなんでもできる
- 誠実だ
- 風呂に入るとリラックスできる
- 日光浴していると気持ちいい
- いろんなことに興味を持てる
などなど
表面と裏面の繋がりに思いを馳せる
基本的には列挙したら眺めて終わりです。
これだけでも「結構自分って悪くないかも?」と思えてきたのではないでしょうか。
さて、眺めていると、なんとなく表面で書いた「困ったこと」に通じるものがないでしょうか?
例えば、上の例における「1人でなんでもできる」というのは「大勢が苦手」という困った面に繋がっていきそうです。
こういうのが見つかるとバンバンザイです。
つまりあなたを困らせている原因は、実はあなたの愛すべき性質なのです。
それは変えるべきではないということが少しずつ感じられると思います。
対策を立てて、責任を外に持ってくる理由はそこです。
あなたは変わる必要はないし、変わらなくても十分完璧なのです。
この自分取扱説明書(裏面)は、そのことを自分の中で一つずつ積み上げていくための方法です。
ここに戻ってくれば良いという安全地帯
いいところの列挙作業をしたところで、困ったことが全てなくなるわけではありません。
そのため、基本的には表面を更新していく作業がメインになるでしょう。
しかし、裏面見ることで、いつでも「自分はこのままでいいんだな」と確認ができるというわけです。
この自分取扱説明書に戻ってくれば、自分を否定する自分から戻ってくることができます。
そうやって繰り返していくことで自分にやさしくする訓練をするわけですね。
更新作業を楽しもう
つまり、やればやるだけ自分を大切にできます。
だって訓練なのですから。
自分を大切にする訓練をするツールだとわかれば、この更新作業はとても気持ちのいいさやかな作業になるでしょう。
別に人に見せるものでもないので、ガンガンいいことを書き込んでいきましょう。
そうやって楽しんでいけば、さらに自分を大切にする回路が強まるはずです。
まとめ:自分で自分をうまく取り扱おう
ということで自分取扱説明書の説明と、使い方、その効果をご紹介いたしました。
大切なのはとにかく「自分を否定しないこと」そのために「責任を外に持っていくこと」です。
そして、その上でさらに「自分を肯定する」方向に持っていく、というのがこの自分取扱説明書の目的です。
そうやって自分の否定を減らし、肯定を増やし、自分を気持ちよくさせてあげる技術でもあります。
ぜひ自分の扱いを明文化して、取り扱いやすくしてみてください。
お金もかかりませんからね、とりあえずやってみて、合わなければやめればいいのです。
そんな風に気軽に試食するつもりでどんどんいろんなことやってれば、気づいたら夕飯分食べて満足、あーしあわせ、ってのを目指すくらいの気持ちでゆるくいきましょう。
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