【ワークショップ】実際に自分取扱説明書を作ってみよう!〜2.実践編〜

ゆるライフ

おはようございます。やまのてです。

今日は穏やかな朝になりました。だいぶ冷え込んできており、もう涼しいという時期は超えてしまった感じがあります。4時に起きてPCに向かっていますが、これ以上寒くなってくると部屋に暖房器具を用意しないと凍えてしまいそうな気配が漂っています。だんだん日が短くなってくるのが少し寂しい感じもする一方、朝焼けと夕焼けがくっきりするのがいい時期でもありますね。朝のキーンとした空気も悪くはなさそうです。

それでは、昨日の続きを始めたいと思います。昨日は自分取扱説明書の導入編ということで、自分取扱説明書ものが何なのかというお話をしました。おさらいをすると、自分の性質を文字に書き起こし、それに一言対策をつけてあげるというお話でしたね。こうすることで自分の状態を外に持ってきて、何か問題が起きたときに対策の方に問題があったと考えるということをお話しました。

今日はその続きで、皆さんにも自分の取扱説明書を実際に作ってもらいたいと思います。

といってもやることは簡単です。

まずは紙とペンを用意するか、今見ているパソコンのメモ帳を開いてください。そしてそこに自分の性質をどんどん書いて言ってみてください。ひとまずここでは自分の「困った性質」を挙げてみましょう。あまり難しく考える必要はありません。大切なのは「言葉にすること」です。列挙する前に、ダラダラと書いてみると出てくるって人もいるかも知れません。

私の場合は、こんな感じ。

どうも私は水を取るのが下手なようで、イライラしている時に水を飲むとスッキリすることが多いです。多分このイライラは、水が足りていないよーという体からの合図なのでしょう。そして家にいるとなんだかイライラすることがあります。困ったものですね。また、朝ごはんと昼ごはんを食べるとどうにもイライラが募ってしまうという性質もあったりします。ちょっと不便です。あとはおやつを食べてもなんとなくイライラするんだよなぁ。そう言えば、お酒飲むと翌日死んでしまいたくなるくらい落ち込むなぁ。

ということで、以下のようなリストがとりあえず作れました。

【やまのての性質】
1.水分不足でイライラする
2.家にいるとイライラする
3.朝ごはんと昼ごはんを食べるとイライラする
4.おやつを食べるとイライラする
5.お酒を飲むと死にたくなる

さあさあ流れはわかったと思いますので、みなさんもとりあえず5個挙げてみましょう。5分間時間を取りますので、みなさんも挙げてみてくださいね。タイマーは自分でセッティングをお願いします。それでははじめてください。

…はい、5分間が経ちました、ということにして、いかがでしたでしょうか。5個書き出せましたか?まぁ普段から感じている性質が挙げられたはずなので、そんなに落ち込むこともないのではないかなと思います。もし落ち込んじゃった人がいても大丈夫です。これはあくまでも「性質」ですから、悪いことではありません。ヒトカゲが水鉄砲を使えないからと悲しまないように、私が家にいるとイライラすることも多分私が「外タイプ」のニンゲンだからなんだろうな、位に思っておきましょう。いずれにしても、まずは5つ列挙いただきお疲れさまでした。少し休憩を取ってください。5分くらいしたら戻ってきてもらえますか?

さて、続きを始めたいと思います。

次は先程挙げてもらった性質を「どう扱ったら困らずに過ごせそうか」を考えて、後ろにくっつけてみてください。このときのポイントも、あまり考えすぎないこと。とりあえずぴーんと来て、しっくり来たものを書いておけばオッケーです。こっちの作業は結構ポジティブなものなのであげやすいかもしれません。あんまり多いと逆に対策しきれないってこともありますが、でも楽しい作業なのであれば、いくらでも上げてみてあげるのも良いかもしれません。別に誰かに迷惑をかけるワークショップでもありませんから、自由にやりましょう。

ということで、私の例を挙げてみます。

【やまのての性質】→【対策】
1.水分不足でイライラする→定時的に水をコップ1〜2杯飲む(朝・昼・帰宅後・寝る前)
2.家にいるとイライラする→出かける
3.朝ごはんと昼ごはんを食べるとイライラする→1日1食夜ご飯だけにする
4.おやつを食べるとイライラする→間食の変わりに水を飲む
5.お酒を飲むと死にたくなる→飲まない

私の場合は、こんな感じですね。書いてみると大したことはしないでも、まぁなんとなく困った性質をカバーできそうだなぁという気持ちになってきます。みなさんはいかがでしたでしょうか。書けましたか? うーんとうなっているあなたはとりあえず保留と書いておけばオッケーです。性質自体は言語化出来ているので、いずれ答えがおりてきます。今は、いやこれからもそれを推奨するのですが、出来ていないことは気にしないでください。出来ていることに目を向けましょう。

困った性質を挙げて、それに対策をつけてもらいました。これでもうこの性質は困った性質ではなくなりました。ただの性質です。あなたの性質。背が高いとか、紙が細いとか、目が黒いとか、そういう性質と同じものです。というか、元々は同じものだったのですが、なんやかんやあって困った性質というレッテルを貼られていたのです。でもこれでもうただの性質に戻りましたから、安心してください。ヒトカゲはヒトカゲなんだから、尻尾に火がついてて良いんです。火事が起きるというのなら、カバーをつけて上げればいいし、違うコミュニティに行けば良い。ヒトカゲが暮らすのに、燃えるものがたくさんある環境で暮らすことがそもそもおかしいし、工夫によって燃えないようにする事もできる。そうすれば別に尻尾に火がついていることを気にすることもありません。こうやって対策をすることで、困ったをなくし、ただの性質にしてあげることが、性質を受け入れる儀式となるということですね。

さぁ、ここからは最後の実践になります。と言っても実践は皆さんの日常の中でやってもらうものなので、ここではシミュレーションしかできません。何をやるかと言うと、「対策の修正」です。
対策を挙げてもらってこんなことを言うのもあれですが、きっとうまく行かない対策もあると思います。私の場合で言えば「5.お酒を飲みたくなる→飲まない」なんてのは、単純明快ですが、多分うまく行かない可能性が大きいです。というか今でも偶に飲んじゃうのですでに失敗している感じもしていますが、そういった時にはかならず「対策の修正が必要だ」と思ってください。間違っても「これだから俺はダメなんだ」とか思っちゃダメです。そうではなくて、「対策に問題があった」「環境に問題があった」「〇〇さんのせいだ」「酒が悪い」と必ず責任転嫁してください。昨日もお話しましたがこれを私は「積極的責任転嫁」と読んでおり、こうすることで初めて具体的な対策が取れるので、必ず自分の性質ではなく、対策や周りに原因を求めてください。

例えば私が飲んじゃって、また翌朝死にてぇなぁと思ったとします。この時の場合、私が考えるとすれば「なんで飲んじゃったんだろう?」となるわけです。これはまぁ当然こうなりますよね。そしてこう考えたくなります。「こんな酒に飲まれる俺が悪いんだ…」。でもこれじゃぁなんの対策も出来ないわけです。「じゃぁどうすんの?死ぬの?」みたいな話になってしまいますよね。そうではなくて、死んじゃだめだし、俺もダメじゃないので、「俺が酒を飲んだのは、コンビニで酒が普通に買えちゃうからだし、酒に依存作用があるからだし、なんかむしゃくしゃしていたからだし、どうしてむしゃくしゃしていたかといえば疲れていたからだし、疲れていたのは仕事が大変だったり育児が面倒だったりしたからだし…」という感じで外に向かって管を巻いていきます。これができれば、「じゃぁどうしよっか」が楽になりますよね。コンビニで酒が買えるのが問題なら引っ越す、酒の依存作用はなくせないけど、仕事は変えることができるし、休むこともできる、育児についてはちょっと両親に手伝ってもらうとか、外部のサービスを利用するとか、そういう具体的な対処法が見つけやすくなります。

さぁ、困ったことがまた起きましたが、それによって新たな対処法が見つかりました。ここで実践です。対策を修正しましょう。

5.お酒を飲むと死にたくなる→疲れたら仕事と育児を誰かに手伝ってもらう

とりあえずこんな感じですかね。と、こんな感じで日々対策と実行と修正を繰り返していくだけです。といっても覚えておく必要はなくて、困ったなと言うことが起きた時にこの説明書に戻ってくればいいのです。初めての困ったなら、性質と対策を書く。対策を書いたあとの困ったなら、対策を修正する。これだけです。
あと細かいことを言えば、ルーティンに落とし込めると一番いいのですが、そういう対策ばかりでもないので、できる人は「仕組みづくり」という点から対策を日常に落とし込んでみるのはおすすめです。私の場合は1.の水を飲むがまさにそのパターンで、例えば5時、9時、17時、21時にアラームをセットしておくとか、水筒に水を入れておき携帯しておくとか、そういうことですね。仕組み化すると勝手に対策ができるわけですから、強力です。例えば5.のお酒を飲まないとかも、コンビニのない地域で暮せばあんまり意識することなくやめれたりすると思うんですね。だから本当に困っている性質については、環境を変えてあげるというのは強力な対策になるといえると思います。仕組み化って言うとなんだか高尚なビジネススキルのような感じがしますが、こんな感じで捉えてしまっても良いように思っています。

お疲れ様でした。とりあえず自分取扱説明書の実践編は、ひとまずここで終了としたいと思います。皆様いかがでしたでしょうか。続けていけそうですか? うん、どうですかね。先のことは誰にもわからないので、別にどちらでも良いと思います。合う人も合わない人もいるでしょうし、これが全てではないので無理にこの作法に則る必要もありません。あなたに合う別の方法があれば、それを実践していただくの良いのだと思います。そういう方はぜひコメント欄でおすすめの方法などを教えてくださいね。

さて、2回に渡って自分の困った性質を受け入れる作法・技術として自分取扱説明書の話をしてきましたが、自分取扱説明書にはもう一つ別の面があります。B面ですね。B面とか言ってももう通じないかもしれませんが、今度は自分のいいところに付いての説明書も作っていきましょう。

今日はだいぶ長くなってしまったのは、続きはまた今度。それまで今日の講座の説明書を自分で作って、実践してみてください。とにかくあまり深く考えず、気軽にやってください。何か報告したいことや相談したいことがあれば、ぜひコメントくださいね。

おまけ:その他の私の例について
6.夕方気持ちが鬱ぐ→夕方は一人で過ごす
7.昼寝するとイライラする→昼は外に出て運動する
8.スマホを持つとイライラする→ガラケーにする
9.人が多いとイライラする→人混みを避ける
10.計画を立てるのが好きだけど、予定通り行かないとイライラする→バッファー(どうでもいい予定)を計画に組み込む
11.手一杯なのにもっともっとやろうとする→今日やることを決めて、それ以外は明日へ
12.人と話すと疲れる→話さない
13.一人になる時間がないと気が狂う→一人になる時間を確保
14.流れが読めないとイライラする→確認するか逃げる
15.汲み取りすぎて疲れる→一人になる時間を確保
16.電話がかかってくるとドキドキする→電話番号を教えない
17.部屋が散らかってるとイライラする→放り込むボックスを作ってそこにぶち込む
18.意思疎通を図るのが→面倒 一人で過ごす

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